相続手続きの流れ

相続手続きの流れを知る

相続は、被相続人が亡くなった日から始まります。特に注意が必要なのは、相続税の申告と納付です。
相続開始から10カ月以内に行う必要があり、期限を過ぎるとペナルティが課せられるため、早めの準備が大切です。

相続手続きの流れ

それでは、相続手続きはどのような流れで進むのでしょうか？
例として、ご家族が亡くなった際に遺族が行う手続きの一覧をご紹介します。必要な手続きは状況によって異なりますので、ご自身の状況に合わせてご確認ください。

【ご家族が亡くなった際に遺族が行う相続手続きの流れ（一例）】

• 相続発生（被相続人が亡くなった日）

• 

• 相続完了

  相続が発生すると、さまざまな手続きが必要になります。スムーズに進めるためには、遺産に不動産が含まれる場合は司法書士、相続税の申告が必要な場合は税理士、遺産分割などでトラブルが生じた場合は弁護士など、それぞれの専門家にご相談いただくのがおすすめです。

特に注意したい期限付きの手続き

相続手続きには、期限が定められているものがいくつかあります。期限を過ぎてしまうと、相続税の加算や、本来放棄できたはずの借金を相続してしまうなど、損をしてしまう可能性がありますので、しっかりと確認しておきましょう。

※遺留分減殺請求：相続開始と遺留分の侵害を知ったときから1年、相続開始から10年で時効により請求権が消滅。

※相続登記：不動産の所有者が亡くなった場合、相続人への名義変更を行う手続きのこと。

相続手続きの３つの手段

相続手続きには、「法定相続による相続」「遺言による相続」「遺産分割協議による相続」の3つの手段があります。

• 1. 法定相続による相続

  法定相続（民法の定める遺産相続割合）では、誰がどの程度遺産を相続するかが決まっており、この割合を「法定相続分」といいます。

  ＜法定相続分の割合＞

  順位（組み合わせ）	法定相続分	遺留分
  1. 配偶者と子ども	1/2と1/2	1/4と1/4
  2. 配偶者と父母	2/3と1/3	1/3と1/6
  3. 配偶者と兄弟姉妹	3/4と1/4	1/2
  4. 配偶者のみ	全部	1/2
  5. 子どものみ	全部	1/2
  6. 父母のみ	全部	1/3
  7. 兄弟姉妹のみ	全部	なし

  【コラム】法定相続分とは誰を指す？範囲・順位・確認時の注意点を解説

• 2. 遺言による相続

  前述のとおり、遺言書は法律上の効力を持ちます。遺言書によって被相続人の意思が示されている場合、相続人は原則としてその内容に従って遺産分割を行うことになります。ただし、遺言書に記載されていない事項は、法的効力を持ちません。例えば、配偶者への手紙に遺産の分け方を書いても、それは遺言書としては認められないため、法的効力は生じません。

• 3. 遺産分割協議による相続

  遺言書がない場合や、遺言書に記載のない遺産が見つかった場合は、相続人全員で遺産分割協議を行い、遺産の分け方を決めることができます。この協議は相続人全員の参加が必須であり、一人でも欠けると無効になります。また、遺言書に遺産分割に関する記載があっても、相続人全員が合意すれば、遺言書とは異なる内容で遺産を分割することも可能です。相続手続きは、相続人が多かったり、不動産の手続きが複雑だったりと、多くの方が苦労されます。専門家のサポートを受けながら、円滑な手続きを進めましょう。

  新潟相続のとびらのご相談の流れはこちら