COLUMN

税理士の現場ブログ

個人相続相談をする心構え

私は新潟の同業税理士から「簡単な相続を難しくする。」と言われます。

簡単な相続とは、

・依頼者の遺産分割案通りに、相続税や贈与税の申告書を作成する。

・与えられた資料(例えば残高証明)で相続税申告書を作成する。

では、「難しくする」は、相談の冒頭、ご家族の状況を尋ね、①優先する項目を抑えながら、②別の答えがないかを考えること。

 

①で例えば、

揉めない相続を優先するケースにしても、全ての財産が現金ではありません。

特に不動産があれば、均等に財産を分けることは難しいことになります。

売却予定の不動産があれば、相続税と譲渡に係る税金(所得税)や健康保険料・介護保険料も考慮しないといけません。

また、不動産が予定額で売却できるとも限りません。

複数分割案をすることで、税金・保険料などを差し引いた実質手取り額は変わってきます。

②相続対策や節税重視のケースでは、相続税・贈与税の税率を考え、次(残された配偶者)の相続税も考慮し、より多くの財産を引き継げるかを考えます。

◎相談者には二通り

一つは、おまかせ型

相談者は初めからおまかせではありません。相談のやり取りを通じて「この人なら」と思っていただいて、「お任せします。」となります。

そうなると責任は重大。

相続対策なども、比較材料を示しながら説明します。

もう一つは、相続対策を相談者が自ら考えてくる方。

相談者は、ネット検索とマスコミ情報を上手く整理して対策を話されます。ただどんな対策にも長所と短所があり、短所を指摘することがあります。相談者が的をえた指摘すると私を受け入れてくれます。

後は、短所を克服する方法を一緒に考えればよいのです。

個人相談は、信頼関係が一番。

最初の相談者の多くが、リピーターとなります。

「別件ですがいいですか?」は最高の誉め言葉と理解しています。

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